この所、仕事でRPAを使った業務の自動化を行っています。
RPAのメーカーは、少ない工数で大きな削減効果をうたっていますが、
実際には適応する業務を選ばないと通常の開発と同じくらい工数を使った挙句、
削減効果は雀の涙という事もあり得ます。
RPAによる業務の自動化は工数削減の魔法の杖ではありません。
適応する業務の内容や使用するアプリケーションの複雑さを考慮して
対象を選択しないとやり損という事もあり得ます。
メーカーの話を鵜吞みにするのではなく、RPAを適応するべき業務であるかを
しっかり検討して導入をすることが必要です。
RPAが向いている作業は、単純作業だが、実行回数が膨大で人が行うと時間がかかってしまう。
ミスをする可能性があるというような作業です。特に少ない工数で開発できることを
前提にするのであれば、対象にする作業は現場のメンバーでRPAツールを使って開発できる程度の
難易度である必要があります。現場の担当者が作成できる程度であれば日々の業務の隙間で
作業される為、開発部署ほど工数が計上されるにくいとも言えます。
繰り返し回数が非常に多い場合、投入工数に対して削減できる工数が大きくなりますし、
人間が作業することによるヒューマンエラーを回避する事もできます。
これに対して操作が煩雑な専用のシステムを使用して行う複雑な作業で繰り返し回数が
少ないものに関してはRPAのシナリオ開発工数が増大する割には削減工数が少なくなります。
状況によっては開発工数を削減工数で償却するのに10年以上かかるようなケースあり得ます。
また、RPAによる自動化は、実際のAPI等を使用したシステム連携に比べて安定性に問題があります。
ほとんどの場合、RPAによる自動化は人間が使用するツールのGUIをRPAツールが認識して操作するためです。
WindowsOSやプリンタドライバ等が出すポップアップウインドウ等によりGUIの操作を邪魔されるケースも
あり、毎回、100%成功することを保証することが難しいのが現状です。
RPAの導入に関しては向き/不向きがあります。
自分たちの業務がRPAによる自動化に向いているのかどうかをきちんと検討した上で導入するべきでしょう。
RPAって、周りで実用的に使っている人がいなくて疎いのですが
ぐぐると、今はRPAツールいろいろあるのですね。
自社でも、しくみは同様かと思いますが、とりあえずやってみた。みたいなのは
見たことがありますが、お試しレベルで、全然なものでした。
>RPAが向いている作業は、単純作業だが、実行回数が膨大で人が行うと時間がかかってしまう。
>ミスをする可能性があるというような作業です。特に少ない工数で開発できることを
>前提にするのであれば、対象にする作業は現場のメンバーでRPAツールを使って開発できる程度の
>難易度である必要があります。
PATIOさんのいわれる↑、重要だなと思いました!
まず適切な適用シーンがそもそも大事ですね。